Mission|使命

雪崩の調査研究・安全管理・教育を通じて、自然との対話を深め、その記録を次の世代に渡す。

気候変動により、雪の質が変わり、雪崩の性質が変わりつつある。かつての経験則が通用しなくなった今、仮説と検証を繰り返し、データと感覚を融合させ、変化し続ける自然と対話し直すことが求められている。

アルプス雪崩研究所は、その対話を個人の経験に留めず、組織として記録し、社会に届け、次の世代に紡いでいく。

Vision|目指す姿

自然の声を聞ける者を、途絶えさせない。

雪崩は災害として語られることが多い。しかし雪崩は、水資源を蓄え、ミネラルを河川に運び、森林を更新し、動物の生態系を養う——自然循環の中で欠かせない役割を担っている。

その循環を読み解き、人の命を守り、自然と共に生きる知恵を持つ者が必要だ。アルプス雪崩研究所は、「聞ける者」を育て、繋ぎ、絶やさない社会を目指す。

三つの軸

知る|自然の声を聞く

感覚をデータで補正し、精度を上げていく。雪崩破断面調査、気象観測、雪崩データベースを組み合わせ、変化し続ける自然と対話する。

守る|雪崩から身を守るために

雪崩救助犬の育成と普及に取り組み、教育活動と講習会を通じて、雪崩から身を守る知識と技術を広めていく。

紡ぐ|雪崩安全対策を、次の時代へ

現場で培った知見をもとに、雪崩管理の設計から安全対策の構築、記録の保存方法までを提供する。

固有性——対話の継承

「自然と対話する」は農家も漁師も登山家も言える。アルプス雪崩研究所の固有性は「対話の継承」にある。

  • 故・若林隆三教授が82年かけて積み上げた自然との対話の記録
  • 代表理事 森山建吾がそれを引き継ぎ、現場で検証し続けた10年
  • 個人の経験を組織として残し、次の世代に渡す仕組み
  • 気候変動で旧い対話が通じなくなった今、新しい言葉で対話し直す

「聞ける者」を育て、繋ぎ、絶やさないこと——これがアルプス雪崩研究所にしかできないことである。